海の幸はホタルイカ


 

今日の新もの。
新玉ねぎ、ホタルイカ、わかめ。

今日の夕飯の主役はこの三つ。
といっても、銀ダラの粕漬け、ごはん、煮物。と、美味しい献立は他にもあったのだけれども。
一口食べて、本当においしいとうなってしまったのは、ホタルイカの酢の物である。
旬のものは美味しい。野菜に限らず、海の幸も旬が美味しい。
 

それにしてもなぜホタルイカだなんていうのだろう?
と調べてみたら、ホタルのように発光するからだという。

新月の夜に波に透けるように飛び跳ねる。約一年もの短い命なのだという。
彼らにとっては、それすらも途方も無い旅なのかもしれない。
悠々と海を泳いでいたろう彼らが、季節を宿して我が家の食卓へと運ばれた。
 

そして、薄く切られた、半透明の新しい玉ねぎと磯の香りひろがるワカメとともに作られる命の一皿。
砂糖と味噌、酢の三つのみでシンプルに混ぜ合わせられた味噌ダレに、
「サラダにかけるハタ乳酸菌」を振り入れる。

くるくると混ぜれば、飴色のタレの中、あっという間に溶けて無くなった。
 

ぺろりと舐める。どこか懐かしい酢味噌の味。
ああ。と思い出す。祖母がたまに作るネギぬただ。
味覚には、色濃く記憶が宿っている。

ホタルイカに宿された、海の記憶を感じながら
今日もごちそうさまでした。
 


 


 

舞子 maiko

 
からだとこころにとびきりよく効く
おいしいごはんしか食べたくない!
そんな野望にあふれながらも、らくちんなレシピが大好き。
そんな愛あるくいしんぼう
MAIKOSHOKUDOのレシピエッセイです。
季節ごとに気まぐれに、ごはん教室も開催中。
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